先日Soilの生徒と話していてハッとした出来事
「学校で歩いていると股関節が痛くて・・・」と2Fに相談に来た生徒。
触診してチェックしていると
ハムストリングスを痛めている事が分かり
「レッスン中はどんな時に痛い?」と聞くと

「アンデオールをすると・・・」

ん???まてまて。
アンデオールをすると???
外旋六筋じゃなくて???
ハムストリングスが痛い???

試しに外旋六筋をサポートするようにキネシオテープを貼ってみます。
すると同じ動作をしても痛くない。
つまりちゃんと外旋六筋を機能させながら
アンデオールをすると
ハムストリングスは痛くないという事。
むむむ。。。これは。。。

この子は日頃からトレーニングを欠かさず継続的にしていていました。
レッスン前に2FスタジオでトレーニングをしてからSoilのレッスンへ向かいます。
ここ数年ずっと続けていてホントにえらい。


この子のプログラムには
アンデオールの為に使ってほしい外旋六筋の
トレーニングも入れています。
(画像のお尻付近についている6つの筋肉が外旋六筋)

外旋六筋についてのブログはこちらをチェック

ハムストリングスは大腿二頭筋,半腱様筋,半膜様筋の3つで構成される筋肉。
主に股関節の伸展(後ろへのバットマンやアラベスクなど)で使われる筋肉です。

ただハムストリングスの中の大腿二頭筋は
股関節外旋にも働く筋肉でもあるのです。

せっかくずっと外旋六筋のトレーニングをしているのに
使いたい外旋六筋が使えておらずハムストリングスでアンデオールをしていた事が発覚!!

どんなトレーニングにもそれぞれ目的があるはずです。
スポーツであれば足が速くなるためとか、遠くへ打てるようにとか。
スポーツじゃなくても健康の為とかざっくりとしていても何かしら目的があるはずなんです。

それがいつしかトレーニングをする事が目的になってしまうと・・・
せっかくやっている事がバレエ(目的)と切り離されてしまいその時から悲劇が起こります。

「いくらやってもバレエ(目的)が上達しない!!なぜ??」に陥ってしまいます。

せっかくコツコツと努力をしているのにそれが活かされないなんて!!
こんなもったいない事はありません。

そうならない為にもトレーニングをする時に使っている筋肉が
バレエ(目的の動作)の時にも使えているかをしっかりと考えなければいけません。
トレーニングをする時も自己流にならないよう
定期的にフォームをチェックしてもらい
目的の動きに繋がるかを意識し確認することがポイントです。

あれこれと色々なトレーニングをするのは
飽きずにできそうな気がしますが
特に苦手な動きの克服が目的であれば
コツコツを積み重ねる事がホントに大切です。

ケガをしたことで気がつけた出来事。
ケガをプラスにしよう!!ここからの巻き返し楽しみにしてます。